漫画というのは難しいですね。ラクラが、「そういうのに一生当たらないラッキーな人間もいる」と表現してるのですが、これは「そういう暴走して問題ばかり起こす怖い人間に当たらずにすむラッキーな人間もいる」というつもりでした。
ネームだと、そういうかんじの絵になっていました。
ところが、きちんと描こうとしたあまり、ネームより丁寧な絵にしただけで、まるで
「悪いことをしても天罰に当たらなくてすむラッキーな人間もいる」
と言ってるようなかんじになってしまいました。そんなつもりではなかったのに。
ネームのとおりに絵を描いてたら、そうはならなかったかもしれないです。
ちょっと絵の表現を変えただけで、意味が変わってきてしまうという、はてはキャラの性格まで変わってくるという・・・。
漫画っていうのは難しいですね！

ラクラが言いたかったのはこういうことです。ラッキーな人たちというのは、親や教師といった、避けられない人間に、毒をまき散らす のがいなかった、恵まれた環境に生きてこられた人たち、という意味。ラクラはこういうグループに入りたかったのです。